第16回全国高校生チャレンジトライアスロン
国営昭和記念公園(立川市/昭島市)
第16回全国高校生チャレンジトライアスロンが国営昭和記念公園(立川市/昭島市)で行われた。
トライアスロンは、水泳(スイム)・自転車ロードレース(バイク)・長距離走(ラン)の3種目を順番に連続して行う耐久競技である。2000年のシドニーオリンピックで正式種目となり、アテネ、北京、ロンドンで開催された。
今大会は、将来のトップアスリートを発掘し、育成する契機ともなり、多くの高校生にトライアスロンを経験してもらおうと、公益社団法人・日本トライアスロン連合が主催している。
会場の昭和記念公園は165.3ヘクタール(東京ドーム約65個分)の広大な緑に囲まれた国営公園であり、数々のレジャー施設が揃っている。その特徴を活かしてトライアスロンコースが組まれている。
今シーズン最後のレース。
2016リオデジャネイロ、2020東京オリンピック出場を目指す“高校生鉄人”たちが、泳いだ!漕いだ!走った!
◆競技距離(男女共通)
スイム:750m
バイク:20km
ラン:5km
スプリント男子 10:45スタート
県勢からは、清原一真選手(ゼッケン34・きよはら かずま・山梨学院高3年・双葉中出身)が出場。高校では陸上部(専門は400m)に所属。
幼稚園~小学校で水泳競技、中学校~高校で陸上競技を経験した。「両方活かせるのでチャレンジした」と今回が初レース。
総勢39名が一斉にスタート!(※女子も同コースを1分後にスタート)
清原選手「スタートはより前に出でようとするため、体がぶつかり合う。フィジカルを強化しないと勝てない」
スイム記録:11分45秒
29位でバイクへ
トランジッションエリア。
バイクスタート地点まで引いて走る。
※トランジッションエリア:競技者が次の種目に切り替えるための場所。コースの一部。
バイク2周目18km付近の右カーブ。
バイク記録44分08秒、31位でランへ。
普段は、一般道路を中心に練習している。
得意のランで健闘。2人抜き29位でゴール。
ラン記録:17分42秒
総合記録:1時間13分35秒
初挑戦は「甘くなかった」
「今後もトライアスロンを続けて県ナンバーワンになりたい」
専門学校に進学し、夢である柔道整復師を目指す。
スプリント女子 10:46スタート
女子スプリントは12名がエントリー。
県勢は、
写真上、左から
久保埜南選手(くぼの みなみ・山梨学院高2年・北海道/千歳中出身・チームケンズ所属)
瀬賀楓佳選手(せが ふうか・山梨学院高1年・大阪/墨江丘中出身・チームケンズ所属)
杉原有紀選手(すぎはら ゆうき・山梨学院高1年・滋賀/南郷中出身・チームケンズ所属)
久保埜選手は、昨年度大会優勝、第2回ユースオリンピック(2014.8.17/中国・南京)では5位入賞している。
瀬賀選手は、第26回山梨県高等学校1年生水泳大会(9/7)にも出場してましたね。
写真下
大澤侑愛選手(おおさわ ゆきな・甲府一高1年・甲府北東中出身)
男子のスタートから1分後、鉄人女子の争いが始まる。
まずは750m。
左から4人目・大澤選手
左から5人目・杉原選手
右から2人目・久保埜選手
右から4人目・瀬賀選手
スタート直後の先頭争い。出来るだけ前へ、インコース確保へ肉弾戦!!
先頭を泳ぐ瀬賀選手。得意なスイム「しっかり前へ出ようと意識した」
スイム記録:9分31秒の1位でバイクへ
※手前は男子選手
「予想通りの展開」久保埜選手(写真・手前)は2位でバイクへ。
スイム記録:9分49秒
杉原選手「スタートは出遅れたが、後半落ちなかった」
スイム記録:10分10秒で4位
大澤選手、粘りの泳ぎ。
スイム記録:11分18秒で11位。
7位(11分12秒)~12位(11分21秒)は混戦だった。
トランジッションエリアからバイクスタート地点まで、約150m裸足で走る!
多くの選手はバイク用シューズをペダルに装着させている(シューズを履く時間を省く)
※写真は杉原選手
力強い走りで首位を維持する瀬賀選手。
バイク記録:38分07秒
杉原選手「全力を出し切れた」
順位を一つ上げ3位でランへ。
バイク記録:38分42秒
「調子が出ず、ズルズルと下がってしまった」
2位でバイクに入った久保埜選手は、6位に後退。
バイク記録:40分32秒
バイク記録:44分13秒・12位と苦戦した大澤選手だが「バイクは気持ちがイイ!」
大好きなバイク、20kmを走り切った。
トランジッションエリアを抜け、いよいよランスタート。
まずは瀬賀選手が駆け抜けた!
瀬賀選手に続くこと1分13秒後、中島帆波選手(福井/北陸高3年・チームケンズ所属)が猛追する。
後方は食い下がる杉原選手。
「思った以上に走れた」
グングン追い上げる久保埜選手。
あと一周!ガンバレ大澤選手!!
ラスト一周に入った瀬賀選手。この時点でトップ。
しかし!
ゴールに現れたのは中島選手。
ラン記録:16分25秒の快走(ラン1位)ラスト一周で瀬賀選手を追い抜いた。
総合記録:1時間5分16秒で優勝。
トップから遅れること20秒。瀬賀選手が2位でゴール!
ラン記録:17分58秒(ラン3位)
最後は力尽きたが終始リードする力強さ、精神力がうかがえた。
まだ1年生だ!
総合記録:1時間5分36秒・2位。
こちらも見事!1年生・杉原選手。
各種目、常に上位をキープする粘り強さで3位入賞!
ラン記録:18分20秒(ラン6位)
総合記録:1時間7分12秒・3位
最後のランで快走し4位に入った久保埜選手。
ユースオリンピック出場選手としての意地を見せた。
ラン記録:17分12秒(ラン2位)
総合記録:1時間7分33秒・4位
大澤選手は12位でゴール。
ラン記録:20分57秒(ラン11位)
総合記録:1時間16分28秒・12位
瀬賀選手「ランの粘りが足りなかった。シーズンオフに入るのでしっかり体力強化を図りたい。東京オリンピック出場に向けてガンバリます!」
小学3年生からトライアスロンを始めた。大阪から練習環境の良い山梨へ来て五輪を目指す。
「中学まではレース当日にゲン担ぎで“うなぎ”をよく食べてました~。今はパスタが好きです!」
杉原選手「3位は悔しい。バイクまでは中島選手(1位)と一緒に競っていたがランで負けました。来年の世界ジュニア選手権出場が目標です」
久保埜選手「体調が整わなかった、自分の力不足。もう少しバイクで上げていればランが良かったので表彰台に乗れたと思う」
「東京オリンピックで日本人初のメダルを取ります!常に世界選手権で上位を取れる選手になりたい」
大澤選手「大会に出るのが楽しいです。3年間続けて全国大会で入賞できるよう頑張ります」
翌日14日(日)には「2014オールキッズトライアスロン大会」が行われました。詳細はナビゲーションバー「小学生」「中学生」にて、それぞれお伝えいたします。