第60回全日本中学通信陸上 山梨県大会 2日目
結果表
共通女子 走高跳 決勝
田中瑠々花選手 県中学2年新記録&全日中標準記録突破!
田中瑠々花選手(たなか るるか・大月東中2年/大月東小出身)
9時20分:エントリー総勢41名による競技開始
10時:曇りだが、気温は、早くも27°
11時過ぎ:バーの高さ1m51で、3名に絞られる。ここから、試技はテンポよく進む。
1m54から田中選手と中学選手権者・秋山愛賀選手(あきやま あいか・押原中3年)の一騎打ち。
1m57、両者クリア。
バーの高さは、いよいよ全日中参加標準記録1m60へ。
「夢が近づいてきました」・・・場内アナウンス
「頑張っていこう」 「二人とも越しちめえし」・・・審判員の皆さん
秋山選手の1回目、非常に惜しいトライアル、非情にもバーに嫌われた。
今回は、ここで力尽く。無念のリタイア。中学総体に賭ける!
一方の田中選手、淡々とクールに試技を重ね、とうとう1m60を1回で跳ぶ。この時、11時20分。新たな時代の幕開け・・・と、なった。
一人舞台の挑戦。
1m63に上げたバー。トラックぎりぎりからの助走。時間をかけず、すうっと走り出す。やや前傾姿勢、11歩でバーに向かって右から入る。左足で踏み切る。
跳躍の頂点手前での、上半身の右方向への”ひねり”が特徴か・・・
2度目に成功!どよめくスタンド。
県2年生記録更新!(従来の記録1m60)
1m66、県中学新記録は、オ・ア・ズ・ケ。
知りませんでした。勉強不足たりゃ、ありゃしない。
走高跳ピットの応援席スタンドに、あの”欧米か!”・・・
田中女瑠萌選手(メルモ/桂高校2年/走高跳 高校総体2位・県選手権2位・南関東8位入賞/自己ベスト1m64/「頑張って、今年1m70を越えます」関東大会後の宣言)がいます。
遅ればせながら、ピンときました。
ハイ、ご姉妹で、ありました。
お母様・桂子さんと。
姉妹揃ってミニバス出身。姉に「自信をもって跳べ」と言われ臨んだ、今大会。
1年生時、長距離や幅跳びにも挑戦して、体力には自信がある。
駅伝もやる。
好きな教科は保健体育。趣味は、走ること。
今朝は、味噌汁だけ。
もう一人、女の子がいたら、萌花(モカ)と名付けるつもりだったとか・・・
メ ル モ
ル ル カ
モ カ
ハイ!横読み、縦読みして下さい。
お後が、よろしいようで・・・
共通女子 100mH 決勝
三吉南緒選手 県中学2年新記録&全日中標準記録突破!
決勝14:35:風が止む。スタート直後、一台目のハードリング。
三吉南緒選手(ナオ・櫛形中・2年/5月の中学選手権者・その時の記録15秒47)4レーンの紫。
決勝は、チョット疲れてしまい(本人談)14秒94で1位。
2位:3レーン中田舞花15秒01(南部中・3年/中学選手権3位・15秒62)
3位:5レーン板楠千尋15秒31(韮崎西中・3年/中学選手権2位・15秒57)
ハイ・レベルなレースが展開された。
167cmの長身。上体があまり”かぶらない”ハードリング姿勢。
よく追い込んだ中田選手。
準決勝1組:追い風0・9m
倒れこむようなフィニッシュでゴール。・・・転びそうなゴールは、走れた証し、との事!
速さは、誰の眼にも明らかだった。
速報に、スタジアムが沸いた。
14秒67、風は公認。
全日中突破(14秒85)並びに 県中学2年新記録(従来の記録14秒93)
これは、その時の”ヤッター顔”です。
県中学1年生記録保持者(15秒41)、2年記録も越す。
「1週間前、ハードリングの足が合わず、満足な練習が出来なかった」
「だから、この結果は想定外でビックリしている」
小学6年時からハードルに取り組む。
体育が好きな、大型ハードラー。
「今、ケーキ・ドーナツをたくさん食べたい!それとステーキも」
また、アッと驚く記録を期待する。期待できる選手だと感じる。
1年男子 100m 決勝 珊瑚龍之介選手 大会新記録樹立!
決勝の中間疾走。
4レーン:珊瑚龍之介選手(サンゴ・南部中)オーソドックスで大きなランニング・フォーム。伸びるストライドで、なおかつピッチも早い。
167cm・58Kg、もっとデカく見える。
予選:向かい風0・2m、12秒12
準決:追い風1m、11秒95
そして、今日3本目・決勝:追い風1・5m、11秒90
大会記録12秒04を大幅に更新した。
最終盤、少し上体がブレ、腕ふりが乱れるが、下半身はしっかり動き、ブレーキはかからない。
予選から3レースをキッチリ揃えた。強い!
富河小時代は、南部スポーツ少年団で野球をやっていた。
それでも、5年生で13秒65、
6年生では12秒65で走る。
そして今日、11秒90がでた。
「5年~6年生で1秒縮めた。ジュニアオリンピック参加標準記録11秒80を突破して、11秒65が今年の目標」
南部中では美術部に籍をおく。陸上部は無い。個人のユニフォームで参加している。
「先生とクラスのみんなが応援して送り出してくれた。頑張れました」
時々、身延高校に出向き、走らせてもらう。
まわりへの感謝を忘れない。数学好きなスプリンター。
共通男子 3000m 決勝
2組のタイムレース。第2組残り650m。
望月悠斗選手(ゼッケン1・もちづき ゆうと・白根巨摩中・3年・白根飯野小出身)がトップに躍り出て、独走。
記録9分19秒45。
5月の県中学選手権800mでも優勝している。
共通女子 走幅跳 決勝
1位:山口華枝選手(やまぐち はなえ・上条中・2年・大国小出身)
記録:5m25(自己新記録)
県中学選手権に続く栄冠。その時の記録(5m18cm)より7cm伸ばした。
共通男子 走幅跳 決勝
1位:武井咲斗選手(たけい さきと・上野原西中・3年・上野原西小出身)
記録:6m21
自己記録は県中学選手権(優勝)でマークした6m31。
目標は県総体(7/28・29)で全日中参加標準記録・6m50を跳ぶこと。
共通女子 砲丸投 決勝
1位:三神優衣選手(みかみ ゆい・玉幡中・3年・竜王南小出身)
6回目の投てきで見事11m越え。記録11m04。
自己記録10m48(県中学選手権)を大幅に更新した。
県中学選手権3冠(砲丸投・円盤投・ジャベリックスロー)の実力者。
目標の12mまで着々と近づいている。
共通女子 200m 決勝
ゴール前の接戦を制したのは飯島しおん選手(手前・山梨南中・2年)
26秒50の自己新記録。
「前半に前傾姿勢を保ち、後半に繋げた」
県中学選手権同様、3年生を振り切り堂々の優勝。
共通男子 200m 決勝
石和中のワン・ツー・フィニッシュ!
1位:小幡隆史選手(おばた たかし・石和中・3年・石和西小出身・県中学選手権チャンピオン)23秒46。
2位:榊原智仁選手(さかきばら ともひと・石和中3年)23秒66。
小幡選手は準決勝で23秒44の自己新記録更新。
「全日中参加標準記録22秒75を県総体で出す!」
共通女子 800m 決勝
2位に約4秒差をつけて優勝。
小田切愛優選手(おだぎり あゆ・八田中・3年・八田小出身)
記録:2分24秒21(自己新記録)
女子1500mでも2位と好成績。
共通男子 800m 決勝
「ラストで勝てた」
山田駿選手(やまだ しゅん・韮崎西中・3年・韮崎北西小出身)
記録:2分06秒39(自己新記録)
1年時の新人戦以来2度目の800m挑戦で優勝。
1500mと合わせて2冠達成!
共通男子 四種競技 決勝
1位:赤井滉太郎選手(あかい こうたろう・韮崎東中・3年・韮崎小出身)
記録:1850点(自己新記録)
本日、お伝え出来なかった競技(共通女子4×100mR決勝・共通男子4×100mR決勝)及び閉会式の模様は、一両日中に、急ぎご案内します。
申し訳ございません。
スポーツ山梨・スタッフ一同。
7月14日(月)午前6時30分。
1年女子 4×100mリレー 決勝
1位:石和中 56秒27
左から、
第1走:新田阿子選手(にった あこ)
第2走:小林紀香選手(こばやし のりか)
第3走:内田怜那選手(うちだ れいな)
第4走:五味愛花選手(ごみ まなか)
共通女子 4×100mリレー 決勝
1位:石和中 50秒26
左から、
第1走:平出好笑選手(ひらいで このみ)
第2走:望月優選手(もちづき ゆう)
第3走:望月愛選手(もちづき あい)
第4走:菊嶋夏帆選手(きくしま なほ)
※4×100mRは、今大会と県総体(7/28.29)の優勝チームでタイム上位が全日中へ出場
共通男子 4×100mリレー 決勝
1位:石和中 44秒14
左から、
第1走:小幡隆史選手(おばた たかし・3年)
第2走:土屋拓斗選手(つちや たくと・3年)
第3走:榊原智仁選手(さかきばら ともひと・3年)
第4走:田中拓海選手(たなか たくみ・3年)
※4×100mRは、今大会と県総体(7/28.29)の優勝チームでタイム上位が全日中へ出場
閉会式
女子優勝校:櫛形中 80点 なんと12連覇!
2位:石和中 48点
3位:八田中 44点
男子優勝校:石和中 88点 3連覇!
2位:櫛形中 44.5点
3位:城南中 40点
最優秀選手 表彰
男子:廣瀬錬哉選手(右・塩山中3年 ※写真は代理)
女子:田中瑠々花選手(左・大月東2年)
小中体連 陸上専門部 鈴木正一部長(白根百田小 校長)講評
「県中学陸上界も、古豪と新興勢力の台頭で地域格差がなくなり、県内全体で陸上競技が活発になっている。登録競技人数も昨年を上回る1200名」
「県総体ではさらに良い記録を期待する。また関東、全国へ出場する選手は胸を張って戦ってください」
一流であれ 櫛形中
陸上選手の宝庫・石和中
競技人生、十人十色。続ける者、ここで区切る者。陸上は、己の限界を探る旅。そして、そこを越える戦い。負けて知る、自分自身のチカラ。よりハヤク、よりタカク、そしてよりツヨク、自己を高める。
そこにあるのは、「競争」ではなく「共走」であり「共生の心」だ。
己を知るために、共に走る。共に、友と探る、自分探しの旅。
競技から退いても、この学びは生涯の宝物となるでしょう。
「3年間の”陸上共走”に悔いなし」
羽ばたけ、人生のアスリート達! 栄光を讃える!
小中体連 陸上専門部
「さあ行こう」
さあ行こう、でっかい夢を引っ下げて。
さあ行こう、大いなる未来へ。
みんな口を揃えてそう言うけれども、そんなに簡単なことじゃない。
ゴールした瞬間 ‟やったぁ”その想いでくしゃくしゃになる顔がある。
最後の試技を終えた時 ‟頑張ったんだから”そう言い聞かせなくても、
止まらない涙もある。
そこにひとつひとつの表情がある。夏に向かう風の中で、色々な想いがあって、涙が出たり、悔しかったり、嬉しくて、切なくて、それでも胸張って、
さあ行こう。
See You Again!!
by 場内アナウンス