2014 FIFAワールドカップ ブラジル 開幕
‟山梨のブラジル”
サッカーの祭典「2014FIFAワールドカップブラジル大会」が開幕し、7月13日決勝戦までの約一ヶ月、世界最高峰の試合が行われる。参加32か国。ブラジルでの開催は1950年以来64年ぶり。
開幕戦は、地元ブラジルvsクロアチア。13日午前5時(現地時間12日午後5時)から行われた。
‟山梨のブラジル”昭和町のブラジルレストラン「ボイナブラーザ」では県内在住ブラジル人約20名が集結。
2013年末現在、在日ブラジル人は181,268人。県内在住は2,767人(法務省)
中央市・昭和町を中心にコミュニティを形成。ピーク時は5,300人在住していたが景気の悪化・雇用の減少などで帰国者が増加した。しかし今なお、約2700人が異国の地で頑張っている。
山梨県は大会スタジアムの一つ、ミネイロン スタジアム(Mineirao Stadium)があるミナス・ジェライス州と1973年から姉妹都市を締結している。
試合はブラジルのオウンゴールでクロアチアが先制。
会場は一瞬重い空気に包まれたが「これでチームは落ち着いた」
余裕の発言。
その後、エース・ネイマールが同点弾。
エンジンが掛かってきた。
前半は1-1で終了。
お店では軽食・コーヒーが振る舞われた。
コーヒーは濃くて甘い。目が覚める。
後半26分ブラジルがPK獲得。
ネイマールのシュートはキーパーの左手を弾きゴールへ。
「日本人(レフリー)がプレゼントしてくれた!」
(※主審、副審とも日本人が務めた)
「GOL!BRASIL!」
終盤クロアチアの猛攻を受ける。
「アブナイ、アブナイ!」
在日10年以上、日本語も交じる。
試合はブラジルがダメ押しの3点目を決め3-1で勝利。
ブラジルコンビニを経営するアダン・ヒデオさん(右・在日23年)
「本当はブラジルで盛り上がりたい。でも生活基盤がここにある。この環境で楽しみたい」
ブラジルレストラン「ボイナブラーザ」オーナーのエデラウド・アグレインさん(左・在日25年)
「ワールドカップ開催の喜びの反面、抗議デモが続いている。国民は病院や交通機関など十分にサービスを受けていない。国はまずワールドカップを無事に成功させ諸問題に取り組んで欲しい。それが2016のオリンピックにつながる」
日本語を学び、文化を受け入れ、日本で生きていく覚悟を決めた二人。それぞれの立場でブラジル人を支え、日本人にブラジルを紹介している。
県民とブラジル人との交流の場は少ない。
「日本戦も放映する予定。是非一緒に盛り上がりましょう!」
ブラジルを知る貴重な場だ。
県内ではブラジルのみならず在住外国人との交流や各国文化に触れられるサッカー大会「ワールドコップサッカー」がある。アマチュアの日本代表と外国籍代表による市民版ワールドカップだ。
今年は8月9日(土)小瀬スポーツ公園補助競技場で開催。日本、ブラジル、韓国、ペルー、ドリームチームの5チームで‟世界一”を争う。
昨年の内容
ワールドコップサッカー大会に毎年「ブラジル代表」と「ドリームチーム」で出場している選手たち。
「ワールドカップとワールドコップ、ブラジルが優勝!」
地球の裏側日本で迎えた母国ブラジルW杯。
故郷への想い、出稼ぎの意地、様々な感情を抱き山梨にいる仲間とブラジルへ声援を送った。何もかも忘れられる熱狂的な時間の後には現実が待っている。
サッカーのエーモーションを活力にそれぞれ仕事へ向かった。
これがサッカーの国、ブラジルスタイルだ。
走れ、未来。
第98回日本陸上競技選手権大会
6日・福島市 とうほう・みんなのスタジアム
第98回日本陸上競技選手権大会が、第17回アジア競技大会(2014/韓国 仁川)の代表選手選考競技会を兼ねて福島市「とうほう・みんなのスタジアム」で開幕した。福島県では初の開催となる。
6日午前5時:勝沼インター~首都高経由、東北自動車道~午前10時:福島西インターを降りる。この間、約395km。
正午開場、ホームスタンドA席に陣取る。
雨、気温20度前後か、肌寒い。
13:00 女子三段跳 決勝です。
エントリー選手15名が紹介される。
剱持早紀選手(けんもち さき・筑波大2年・山梨学院高出身・三段跳 山梨県記録保持者12m95)登場。
参加15名中・最年少。誇らしく思う。
※下の画像6枚はクリック
剱持選手、1回目の跳躍。
12m46(その時の風 ー0.4m)
1回目の跳躍を終え、3位につける。
結局この1回目の跳躍が彼女のベストとなる。
予選からトップ8までの6回、順番待ちの間、誰よりも入念にピット横を駆け抜け、助走のイメージづくりをしていた姿が印象に残る。
結果は、残念ながら7位。
助走の終盤(踏切板に対して調整する最後の5~6歩)での失速が目立った。
助走のスピード感は、出場選手中、最もあるように見えた。それだけに、今日の助走と踏切は本人も到底納得していないだろう。
上位6選手は全員社会人選手。技術と経験が‟モノを言う”種目。
学生ではトップを守った。
スクリーン:ピットに立ち、跳躍イメージづくりの剣持選手。
最終6回目の跳躍で13m03を跳び優勝した吉田麻佑選手(初優勝/岐阜/歩アスレチックス)
過去9回優勝の吉田文代選手(福島/郡山女子大附AC)
応援席には、郡山女子大附属高校の女子生徒約50人が寄せ書きの‟がんばれ 吉田先生”を持ち込み、跳躍1回ごとに「吉田先生、一本!」の大声援。
地元開催のプレッシャーか、12m86で4位。
地元福島を代表する吉田選手、最終跳躍でピッチに立つと、会場は今日一番の拍手と歓声で盛り上がった。
「福島は くじけません」の横断幕が揺れた。
フォトリレー
女子200m予選1組で出走した福島千里選手(北海道/北海道ハイテクAC)
23秒66で、予選を全体の1位で通過。決勝進出。
〔大会2日目、6月7日 決勝で優勝。23秒79〕
女子200m予選3組のレース。
今春、中京大からミズノに入社した社会人1年目の市川華菜選手(ゼッケン67/愛知/ミズノ)福島選手に次ぐ23秒91で1位。
〔6/7 決勝で2着。24秒04〕
女子やり投 決勝。
海老原有希選手(静岡/スズキ浜松AC/日本記録保持者62m83)3連覇。記録57m77。
笑顔がはじける円盤娘。
優勝トロフィーを持つのは東海茉莉花選手(とうかい まりか/富山/I most/昨年3位)記録51m28。
女子10000m決勝。
ヤマダ電機入社2年目の西原加純選手(群馬/佛教大出身/初タイトル)記録32分37秒23。
2位もヤマダ電機の竹地志帆選手(群馬/佛教大出身)記録32分37秒69。
3000m通過9分49秒、5000m通過16分27秒、7000m以降ペースが上がるも残り3周で先頭集団はまだ10人以上の集団。
新谷、福士不在、新時代のヒロインを決めるレース。
勝負にこだわり、誰も飛び出さない消極的な展開となってしまった。
ヤマダ電機のワン・ツー・フィニッシュに喜ぶ応援団。
福島に、新谷仁美降臨!
この日、スタンドに‟一観客”としていた。
昨年の世界選手権モスクワ大会女子10000mで5位入賞。前回の日本選手権10000mでは全員を周回遅れにし、31分06秒67の大会新記録を樹立した。
レース内容が、歴代の長距離走者の中で最も印象に残るひとり。
体脂肪を2%台まで絞り込み、自分を追い込み続け、最後のレースとなった世界選手権モスクワ大会では、アフリカ勢をラスト一周まで従え先頭を走った。
「メダルを取らなければ、この世界にいる必要がない」
「私にとって陸上は仕事」
「まだまだ甘ちゃん」
本音が潔い。
引退も今年1月、右足裏の故障があったものの、潔よく。
一人でふらっと訪れ、メモを取りながら観戦していた。
そのオーラは隠しようがなく周囲からサイン攻めにあった。
微笑みながら気軽に応じた姿が印象的。
指導者への道は?の問いに
「あえて指導者の道には進まない。私は100%を求めてしまう。選手を壊してしまう恐れがある。様々な人がそれぞれのレベルで陸上競技を楽しめば良い。私は指導者には向かない」
自己分析が凄まじく、それをキチンと伝える。
「山梨インターハイは楽しいにしています。期間中毎日見に行きます」
福島に元気を届けた新谷さん、次は山梨に!